俺は今、障害等級1級相当の身体障害者として、自宅での生活と配当投資による資産形成を軸に暮らしている。
──でも、そんな今の生活も、少し前までは「夫婦関係が崩壊寸前」だった。
今回は、その家庭が変わっていったきっかけとして、“意外なモノに投資した話”をしたいと思う。
その投資先とは──そう、「家電」だった。
ふざけてるようで、実はめちゃくちゃ本気の話だ。
関連記事だ。
→ 【黒歴史③】家庭崩壊寸前だった俺が夫婦をやり直せた、ただ一つの理由──「信頼」という名の丸投げをやめた日
第1章|“家事なんて楽勝”と思ってた俺の勘違い
当時の俺は、仕事のほうが家事より圧倒的にしんどいと思っていた。
朝早くから現場に出て、夏の炎天下でも冬の極寒でも働き続けて、汗だくでへとへとになって帰ってくる。「それに比べて家事なんて、涼しい室内でちょちょっと済ませるだけだろ」と、正直、心のどこかで軽く見ていたんだ。
でも、妻がパートに出るようになって、実際に自分でやってみて──その認識が、ガラガラと音を立てて崩れていった。
掃除機をかける、洗濯物を干す、たたむ、洗い物をする。3人の子どもが家にいれば昼ごはんの支度も必要で、片づけたと思ったらまた次の家事……。下肢に障害がある自分にとっては、床にしゃがんだり立ったりするだけでも一苦労だ。しかも、これだけやっても「ありがとう」どころか、何も言われないことすらある。
そこで、気づいたんだ。
仕事は、どれだけ大変でも“評価と対価”がある。納期を守れば信頼されるし、頑張れば収入も増える。結果が目に見えるから、やりがいも達成感も得られやすい。
でも家事には、それがない。終わって当たり前。やって当然。手を抜けば「やってない」と言われ、やっても何も言われない。どれだけ丁寧にやっても、「対価」も「評価」も返ってこない。
“報われない努力”が積み重なっていく──それが家事の本質なのかもしれない。
それに気づいたとき、本気で考え方が変わった。
もし自分が、職場でどれだけ頑張っても誰にも見られず、認められず、報酬ももらえなかったら──やってられない。でも妻は、それをずっとやってきたんだ。
「なんでそんなにイライラしてんだよ」と思っていた昔の自分に、説教してやりたい気持ちになった。
そして、もうひとつ大きな気づきがあった。家事が大変なのは「精神的ストレス」だけじゃない。物理的に“時間”も“体力”も削られるからだ。
だから俺は思った。「家電に投資すれば、家事も夫婦関係もラクになるんじゃないか?」と。
第2章|障害者の俺が“家電に投資した”リアルな理由
自分で家事をしてみて、痛感した。とにかく、体がもたない。
健常者だった頃の自分なら「時間がかかるなあ」と思う程度だったかもしれない。でも下肢に障害がある今の俺にとっては、ひとつひとつの動作が“重労働”だった。
たとえば掃除。重い掃除機を引きずって部屋中を動き回るのは本当にキツい。吸引力も足りなくてイライラする。そのうえ、俺は“しゃがんで拭き掃除”ができない。だから、吸引力のあるコードレス掃除機と、水拭きまでこなせるロボット掃除機を導入した。結果──掃除が劇的にラクになった。
洗い物も同じだ。流しの高さは、立って作業する前提でできている。でも俺は基本的に座った姿勢で家事をするから、前屈みで背中と腰に負担がかかる。だから、食洗機をもう一台買い足した。元々備え付けのものはあったが、容量不足で一回では終わらず、ほとんど使っていなかった。これでは意味がない。
他にも、空気清浄機、マッサージガンなど、家事ストレスや疲労を軽減するための“設備投資”を重ねた。乾燥機付きの洗濯機は元々持っていたが、なければこれも買い替え必須だったと思う。冷蔵庫も同じだ。大容量にすれば買い物の頻度が減り、移動の負担が減る。
つまり家電は、“家事の自動化”であり、“自立支援ツール”であり、そして“妻への感謝”でもあった。
──もしも、俺が怪我をする前にこの大変さに気づけていたら。少しは、夫婦喧嘩も減っていたかもしれない。
そんな後悔とともに、今の俺は「自分が家にいるときは、自分にできることは全てやる」と決めている。この“決意”が、夫婦関係を少しずつ、でも確実に変えていったんだ。
第3章|“1日10分”の時短が、1ヶ月で5時間になる──家電は「時給換算」ですぐ元が取れる
家電投資をためらう人の口グセは、だいたい同じだ。「便利なのは分かるけど、高いしなあ」。
でも、ここで一度だけ“時間”で計算してみてほしい。
たとえば、たった1日10分の時短でいい。掃除機がけをロボットに任せる、それだけでも10分は浮く。
- 1日10分 × 30日 = 1ヶ月で約5時間
- それが1年なら、約60時間
たった10分が、1年で“丸2日半”ぶんの時間になる。これ、けっこう衝撃じゃないだろうか。
しかも現実には、時短できる家電は1つじゃない。俺の場合をざっくり見積もると、こうなる。
- ロボット掃除機+水拭き … 1日 約15分
- 食洗機(手洗いをやめる)… 1日 約20分
- 乾燥機付き洗濯機(干す・取り込むをやめる)… 1日 約15分
合わせて1日 約50分。控えめに30分としても、1ヶ月で約15時間──“まる2日”近くが手に入る計算だ。
ここからが本題だ。その浮いた時間を、自分の“時給”に換算してみる。
仮に、自分の時間を時給1,500円と置いてみる。すると──
- 1日10分の時短 → 月5時間 → 月7,500円 → 年9万円ぶんの価値
- 1日30分の時短 → 月15時間 → 月22,500円 → 年27万円ぶんの価値
たとえばロボット掃除機が5万円、増設した食洗機が6万円、合わせて11万円だったとする。さっきの「年27万円ぶんの時間」で考えれば、半年もしないうちに“元が取れている”計算になる。2年目以降は、浮いた時間がまるまるプラスだ。
もちろん、これは現金が振り込まれるわけじゃない。あくまで「自分の時間にいくらの価値を置くか」という考え方の話だ。でも俺は、この“時給換算”という物差しを持ってから、家電の値札の見え方が完全に変わった。
「10万円の出費」ではなく、「年20万円ぶんの時間と体力を、これから毎年買い続ける契約」。そう考えれば、むしろ安い。家電は、配当株と同じで“毎年リターンを生み続ける資産”なんだ。
そして俺の場合、この物差しには続きがある。浮いた時間を、ただ休むだけじゃなく、筋トレ・ブログ・家族との時間に“再投資”しているからだ。時間が、健康と、収入の種と、家族の信頼に変わっていく。その入り口が、家電だった。
第4章|“お金”ではなく“気づき”の投資だった
こうして家電を買い替えていった俺の生活は、一変した。
家事の負担が大幅に減り、筋トレ時間とブログ時間を捻出でき、心にゆとりが生まれた。そして一番の変化は、「妻に対する見え方」が変わったことだ。
家電を導入する前、俺にとって「家庭」はどこか“居場所”というより“立ち寄り所”のような存在だった。でも今は違う。「家庭こそ、自分が守るべき現場だ」と思えるようになった。
そしてそれは、単に家電を買ったからではない。“家事を自分のタスクとして受け止め、実際にやってみたからこそ”感じられた変化だ。
ロボット掃除機が働いている間に、子どもと話す。食洗機を回している間に、妻とゆっくり夕飯を食べる。
「時間を得る」とは、「目の前の人と向き合う余白を得る」ということだ。
時間の再投資先が、“未来のお金”だけじゃなく“今の関係性”にも向くようになったのは──家電を通じて気づきを得たからだった。
第5章|今、買うならこれを狙う──2026年の“時短家電”ガイド
俺が家電を買い揃えた頃から数年、時短家電はさらに進化している。今から選ぶ人がうらやましいくらいだ。とくに「座ったままでも家事を回したい」「立ち座りを減らしたい」という人に効く、今どきの一軍を挙げておく。価格はあくまで目安で、モデルや時期で大きく動くから、買う前に必ず最新を確認してほしい。
① ロボット掃除機(全自動タイプ)──“拭き掃除”から解放される
今のハイエンドは、ゴミの自動収集だけじゃない。タンクに水を入れておけば、毎回きれいなモップで拭き掃除までこなし、使ったパッドの洗浄・乾燥まで自動でやってくれる。ルンバの最上位がこのクラスで、ロボロックなど他社もぐんぐん伸びている。
俺みたいに“しゃがんで拭き掃除ができない”人間には、これはもう立派な自立支援機器だ。目安は全自動ハイエンドで10〜15万円前後、吸引中心のコスパ機なら3〜6万円ほど。まずは「自動ゴミ収集ドック付き」を選べば、ゴミ捨ての手間まで減る。
② 工事不要の“タンク式”食洗機──賃貸でも、後付けでも置ける
「うちは備え付けがない/小さい」という人に朗報だ。水道工事なしで、上から水を注ぐだけで使えるタンク式の食洗機が、ここ数年でかなり充実した。バケツ排水に対応していれば、シンクから離れたラックの上にも置ける。約3人分・食器18点クラスを一度に洗えるモデルもある。
立って前屈みでやる手洗いは、腰と背中にじわじわ効く。座って家事をする人ほど、これで“水仕事の立ち時間”がまるごと消える。目安は2〜5万円前後だ。
③ 自動調理鍋──昼飯・晩飯を“ほったらかし化”する
これは俺の元の記事で書きそびれたが、子ども3人ぶんの飯支度に追われる人には最優先級だ。食材を入れてスタートを押すだけで、火加減・かき混ぜ・煮込みまで自動でやってくれる。今は、まぜ技と温度センサーで火加減を自動調整するシャープの「ホットクック プロ(KN-HW24H)」が高く評価されていて、圧力と鍋底かき混ぜを両立したパナソニックの「オートクッカー ビストロ(NF-AC1000)」も人気だ。
鍋に任せている間、こっちは座って子どもの話を聞ける。まず試すなら3万円台のエントリーモデル、家族ぶんを作り置きするなら2.4Lの上位モデル(6〜8万円前後)が目安になる。
④ ドラム式洗濯乾燥機 / 衣類乾燥機──“干す・取り込む”をゼロにする
俺は元々これを持っていたが、もし無いなら最優先で勧める。洗濯物を干す・取り込む動作は、立ったりしゃがんだりの連続で、下肢にずっしり来る。乾燥まで一気に終われば、その立ち座りが丸ごと消える。本体は15〜30万円とそれなりだが、第3章の時給換算でいえば、毎日15〜20分=年100時間ぶんを毎年買い戻す投資だ。
ひとつだけ注意。家電は「買ったら終わり」じゃない。フィルター掃除やモップの手入れといった“最低限の世話”は要る。そこをサボると性能が落ちる。とはいえ、その手間は手洗いや床拭きの比じゃない。
そして俺のスタンスとしては、全部を一気に揃える必要はない。第3章で出した「時短できる時間×自分の時給」が一番大きい家電から、一つずつでいい。ちなみに俺の最初の一台は、ロボット掃除機だった。
第6章|同じ境遇の人へ──まず“家電”に投資してみてほしい
このブログを読んでくれている人は、おそらく配当投資や資産形成に関心がある方だと思う。
でも──もし、あなたが今「家庭の空気がギスギスしている」「配偶者との関係がうまくいかない」と感じているなら。
あなたの最初の投資先は、“配当株”よりも“家電”かもしれない。
そして、単に家電を買うのではなく、“体験する”ことを忘れないでほしい。
- ロボット掃除機が動いているのを見ながら、自分も床掃除のしんどさを思い出す
- 乾燥機が洗濯を終わらせる間に、家族との時間を取ってみる
- マッサージガンで疲れをほぐしながら、「今日もありがとう」と伝える
家電は、買えば勝手に関係を良くしてくれる魔法の道具じゃない。でも、“使って感じて”、それを“言葉にして伝えれば”──きっと家庭の空気は変わっていく。
「家事なんて楽勝だろ」と思っていた俺が、今では「ありがとう」と心から言えるようになったように。
おわりに──「妻の機嫌に投資する」ことの本当の意味
俺は「妻の機嫌に投資する」なんて言っているが、本当に投資していたのは、「自分が変わる時間」と「家族に向き合う視点」だった。
もし、あのとき家電にお金をかけることをケチっていたら、俺は家事の大変さも、妻のしんどさも分からないままだったと思う。
家電投資は、人生の“時短”と“信頼回復”の両方に効く──そう感じている。
あなたもぜひ、目に見える“家電”と、目に見えない“気づき”に、投資してみてほしい。
最後まで読んでくれて、本当にありがとう。
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👉 note: hetagorilla
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