「後悔しない無敵の指南書 第二章⑤」——稼いだ後の人生設計編| 社会資本より自分資本——廃業で人脈を失って気づいた、情報過多時代の本当の武器

第二回でセカンドキャリアの話を書いた第三回でお金の順番を書いた第四回で体のメンテナンスを書いた

ここまで読んで「一人でそんなこと全部できるのか」と思った人もいるかもしれない。

できる。断言する。その理由を今回書く。


最初に断っておく。

この記事は偏見が強い。「人との繋がりが大事」という世間の常識に、正面から異を唱える内容だ。不快に感じる人もいるかもしれない。

でもこれは俺の本質から出てきた話だ。そのまま書く。


目次

「社会資本が大事」——その言葉への違和感

ビジネス書を読むと必ず出てくる言葉がある。「人脈が財産だ」「社会資本を築け」「繋がりがチャンスを生む」——。

俺の偏見を言う。今の時代、それは半分嘘だと思っている。

「社会資本が大事」と言っている人間の本音を、俺なりに翻訳するとこうなる。「知り合いに仕事を回してもらいたい」「良い情報を先に教えてもらいたい」「いざというとき助けてもらいたい」——つまり突き詰めれば損得勘定だ。

それ自体を否定はしない。でも俺が言いたいのは、その損得勘定のために無理して人間関係を維持する必要が、今の時代にはもうないということだ。

社会資本は、自分から必要として作りにいくと罠にかかる。

繋がりを求めて動いた結果、いい奴ぶった人間にネットワークビジネスに引き込まれたり、詐欺商品を掴まされたりするケースを何度も見てきた。

ネットワークビジネスについて俺の偏見を言う。友達を無くす仕事だ。 繋がりを求めて動いた結果、大事な人間関係を壊す——これほど皮肉なことはない。

若い頃、親友だと思っていた友達にネットワークビジネスに誘われた。悔しくて、腹が立って、殴ってしまった。「この人間は俺を友達として見ていたのではなく、ターゲットとして見ていたのか」という裏切りの感覚だ。

俺は社会資本と相性が悪い人間なのかもしれない。でも同時に、大きな罠には引っかかりにくくなった。

社会資本と相性が悪くても、人生は作れる。俺がその証拠だ。

そして一つだけ強調したいことがある。

家族を大事にすることは、立派な社会資本だ。

人脈や業界の繋がりは、倒れたときに消えることがある。でも家族は違う。俺が6メートルから落ちて、廃業して、障害を持ったとき——残ったのは家族だった。

外の繋がりを無理して作らなくていい。でも家族との信頼関係だけは、丁寧に積み上げてほしい。それが最も確実で、最も強い社会資本だと俺は思っている。


情報過多の時代に、人脈はいらない

俺が廃業して、体を壊して、人間関係がゼロになったとき——正直に言えば、何も困らなかった。

筋トレの方法はYouTubeで学んだ。投資の知識は証券会社のサイトと無料記事を何度も読んで身につけた。ブログはWordPressの使い方からライティングまで全部独学だ。

今の時代、知りたいことはほぼ全部インターネットで手に入る。

情報を人から仕入れる時代は、もう終わっている。

「繋がりがあれば良い情報が得られる」という話は、情報が希少だった時代の話だ。今は違う。むしろ人から来る情報の方が、バイアスがかかっていたり、相手の都合が混じっていたりすることが多い。

ただし一点だけ正直に言う。ネットの情報は自分で精査しなければいけない。正しい情報もあれば、間違った情報も混じっている。鵜呑みにせず、複数の情報源を確認して自分で判断する力が必要だ。


社会資本より「自分資本」を作れ

セカンドキャリアを考えるとき、こういう発想をする人間がいる。「人脈があれば仕事を紹介してもらえる」「知り合いがいれば転職しやすい」——。

否定はしない。そういう側面もある。

でも俺が伝えたいのは、人脈に頼ったセカンドキャリアは脆いということだ。

人脈は変わる。会社を辞めた瞬間、繋がりが消えることがある。倒れたとき、誰も来ないことがある。それが現実だ。

だからこそ「自分資本」を作ることが重要だ。

自分資本とは何か。

人脈がなくても自分の足で立てる仕組みのことだ。情報を自分で取る力。体を動かせる健康。お金を生む仕組み。自分のスキル——これらは誰にも奪われない。

クレーンオペレーターの免許は自分資本だ。内装・リフォームのスキルも自分資本だ。投資の知識も自分資本だ。筋トレで鍛えた体も自分資本だ。

セカンドキャリアの準備とは、突き詰めれば自分資本を積み上げることだ。


廃業したら人脈が消えた——それで気づいたこと

廃業した。体を壊した。人間関係がリセットされた。

最初は怖かった。「繋がりがなくなったら終わりだ」とどこかで思っていたから。

でも実際に孤独になってみると、静かだった。

誰の顔色も窺わなくていい。誰かの期待に応えなくていい。「昨日の自分」とだけ向き合う時間が生まれた。

その時間の中から、筋トレが生まれた。投資が生まれた。ブログが生まれた。今の俺の土台は全部、孤独の時間から生まれている。

孤独は逃げじゃない。回復であり、自由への第一歩だ。


廃業前に本当に準備すべきこと

ここで実務的な話も少しする。

廃業の手続き——帳簿の整理、社会保険の切り替え、税務署への届出——これらは必要だ。

でも俺が言いたい「廃業の準備」は、それだけじゃない。

「人脈がなくなっても自分の足で立てる仕組み」を、廃業前に作っておくことだ。

体を使わなくても入ってくる収入があるか。配当でも、不動産でも、ブログでも何でもいい。誰かに頼らなくても情報を自分で取りにいける習慣があるか。孤独に耐えられる精神的な土台があるか。

この3つが揃っていれば、廃業後に人脈がゼロになっても怖くない。俺がそれを証明している。


「繋がりが大事」論への、俺なりの答え

良い繋がりは大事だ。でも無理して維持する繋がりは、資本じゃなく負債だ。

損得だけで成り立つ繋がり、支配と服従でできた繋がり、気疲れしながら維持している繋がり——それを手放しても、今の時代は生きていける。むしろ手放した方が、動けるようになる。

付き合いが苦手でいい。人脈がなくてもいい。孤独でもいい。

自分で考えて、自分で学んで、自分で動ける人間が、結局一番強い。俺はそう信じている。


資本とは何か——難しく考えなくていい

自分の人生を支えるもの全てが資本だ。

今日筋トレをした、それも資本を積んだということだ。酒タバコをやめた、それも資本を守ったということだ。副業で1円稼いだ、それも資本のゼロイチだ。クレーンの免許を取った、内装のスキルを覚えた、それも全部資本だ。

資本は今日から積み始められる。特別な才能も、大きなお金も、最初はいらない。


廃業を恐れるな——準備がある人間には次のステージだ

怖いのは廃業そのものじゃない。準備がないことが怖いんだ。

セカンドキャリアへの資金が整っていれば、自分資本が積み上がっていれば、廃業は終わりじゃない。次のステージへの入口だ。

準備した人間にとって、廃業は怖くない。それがこのシリーズ全体のメッセージだ。

廃業は終わりじゃない。人脈がゼロになることも、終わりじゃない。

今の時代、必要な情報は全部自分で手に入る。誰かに頼らなくても、学べる・稼げる・生きていける。

手放しても、大丈夫だ。孤独は武器になる。

廃業を考えている人、今の人間関係に疲れている人——俺の話が、少しでも背中を押せれば嬉しい。


📖 俺のこれまでの全記録を読みたい人へ
元職人→廃業→障害→どん底→投資で4,000万円——
この軌跡を一本のストーリーとしてまとめた
それでも俺は生きている ― ヘタな仮設屋の、笑えるけど刺さる30年 ―」をnoteで公開中です。
ブログではバラバラに書いてきた話が、時系列でつながります。

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この記事を書いた人

元・建設業の個人事業主。現在は障害年金・労災年金・就業不能保険を活用しながら、配当金を軸に“無理のない自立生活”を目指す50代男性です。
配当投資、住宅ローン、保険の見直しなど、障害と向き合う中で学んだ「お金と生き方」のリアルを発信しています。

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