現場職人が障害になっても月20万もらえた保険の話

現場職人・建設業のイメージ

40代に入ってすぐの頃だった。

現場で足を踏み外し、6メートル下に落ちた。あと1センチずれていたら動脈だったと、後から医師に言われた。

意識を取り戻してすぐ頭をよぎったのは、痛みじゃなかった。

「明日から収入がゼロになる」——それだけだった。

一人親方として20年以上、体一つで稼いできた。足場を組んで、現場を仕切って、最後は自分の会社まで持った。でも働けなくなった瞬間、そのキャリアは全部止まる。自営業だから傷病手当金もない。翌月から即、収入ゼロだ。

そんな俺を救ったのが、ソニー生命の収入保障保険だった。

月15,000円の掛け捨て保険が、月20万円の給付を生み出してくれた。


目次

俺の保険の全貌——何が助けて、何が裏切ったか

まず正直に話す。事故前、俺は複数の保険に入っていて、合計で月15万円以上を払っていた。

主な内訳はこうだ。

  • 変額保険(株式連動型):月5万円超。マイホーム購入時に勧められた
  • 夫婦の個人年金保険:複数契約で相当な額
  • 医療・生命保険など:複数重複加入

変額保険にも「高度障害」になった場合の保障が含まれていた。だが俺の障害は変額保険の「高度障害」の定義に該当しなかった。

月5万円以上を払い続けていた保険が、いざ怪我をした時に出なかった。

団信と同じ構造だ。「高度障害」という言葉が使われていても、その定義は保険ごとに違う。変額保険の高度障害基準も「ほぼ寝たきり」に近い水準が多く、自立生活が可能な下肢障害では非該当になりやすい。

結果として俺の手元に残ったのはこうだ。

保険月の保険料障害時の結果
変額保険月5万円超❌ 高度障害に非該当・給付なし
団体信用生命保険金利に含む❌ 高度障害に非該当・ローン残る
学資保険(3人分)月数万円△ 払い済み特則が発動・保険料免除(ただし低利率)
ソニー生命収入保障保険月15,000円✅ 月20万円の給付が始まった

高い保険料を払っていたものが出ず、月15,000円の掛け捨てだけが出た。これが俺の保険の現実だ。

変額保険や貯蓄型保険を「万一の備えも兼ねている」と思って持っている人は、今すぐ約款の「高度障害の定義」を確認してほしい。自分の障害が本当に対象になるかどうか、加入時に確認している人はほとんどいないはずだ。

①ソニー生命の収入保障保険→機能した

障害状態の認定を受けたことで、給付が始まった。「身体障害者手帳の交付を受けた状態」が給付条件に入っていたからだ。

月20万円の給付が、設定した満了年齢まで毎月続く逓減型の設計だった。月15,000円の掛け捨てで、これが得られた。

この保険は「月いくら受け取るか」「何歳まで受け取るか」の2つを自分で決めて、それに対して保険料が決まる。

月15万でも、月25万でも、30万でも設定できる。満了年齢も60歳でも65歳でも、自分の状況に合わせて自由に決められる。金額が大きいほど、期間が長いほど、保険料は上がる。

俺の場合は担当のライフプランナーが妻と相談して、末の子が独立するタイミングの62歳を満了年齢に、月20万円を給付額に設定してくれた。

契約時年齢62歳満了に設定した場合障害になった時の受取期間
30歳で契約保険期間32年最大32年間
35歳で契約保険期間27年最大27年間
40歳で契約保険期間約22年最大約22年間(俺のケース)
45歳で契約保険期間17年最大17年間
50歳で契約保険期間12年最大12年間
給付月額の設定保険料のイメージ(40歳・62歳満了の場合)
月10万円低め
月20万円中程度(俺のケース・月約15,000円)
月30万円高め

住宅ローンの月返済額・家族の生活費・子どもの教育費を計算して、「障害になった時に最低限必要な月額」を逆算して設定するのが正しいやり方だ。

だからこそ「できるだけ若いうちに入れ」が正しい。健康で若いうちほど、少ない月々の保険料で長期間の保障が手に入る。

②団体信用生命保険(団信)→機能しなかった

「住宅ローンが消えるかもしれない」と思った。団信に入っていたからだ。

消えなかった。

障害等級1級を取得しても、団信の「高度障害」には該当しなかった。この違いについては後で詳しく説明する。

③学資保険3人分→払い済みになったが「ギャンブルに当たった」ようなものだ

学資保険には「契約者が障害状態になった場合、以降の保険料払い込みが免除される」という払い済み特則が付いていることが多い。俺の学資保険にもその特則があり、3人分の保険料が全て免除された。

実際の数字はこうだ。

長男:2011年8月契約・月9,746円・満期学資金220万円
払い済みまでの実際の払込期間:約6年/実際に払った総額:約70万円/満期受取:220万円

次男・三男:2015年5月契約・各月15,930円・各満期学資金300万円
払い済みまでの実際の払込期間:約2年3ヶ月/実際に払った総額:各約43万円/満期受取:各300万円

3人合計:実際の払込総額約156万円→満期学資金合計820万円

結果だけ見れば、156万円払って820万円受け取れる計算だ。だがこれはギャンブルに当たったようなものだ。

条件学資保険(通常完済)NISA(年利4%)NISA(年利6%)
長男分(月9,746円・17年)220万円(総払込約198万円)約269万円約325万円
次男・三男各(月15,930円・15年)300万円(総払込約287万円)約390万円約466万円
3人合計820万円(総払込約772万円)約1,049万円約1,257万円

「障害にならなければ772万円払って820万円。障害になれば156万円払って820万円。障害になるかどうかで手元に残るお金が616万円変わる。」

「障害にならなければ損、障害になれば得」——これがギャンブルと同じ構造だと言う理由だ。

就業不能保険で収入リスクを守った上でNISAで教育費を積み立てる——この2つを分けて考えることで、ギャンブルに頼らずに済む設計ができる。

④事故後に1,200万円を外貨建て保険に入れた→後悔している

廃業時の資金1,200万円を外貨建て保険に一括払いで入れた。「元本が守られる安心感」と「少し増える期待」があったからだ。

今ならこう判断する。同じ金額をVYMやSPYDなど高配当ETFに入れていれば、利回り4〜5%として年間48〜60万円の配当収入になっていた。外貨建ては為替リスクがあり、資産を「増やす」手段としては非効率だ。

「守る保険」と「増やす投資」は完全に別物だ。混ぜてはいけない。


「障害」という言葉は、保険によって意味が全然違う

ここが記事の核心だ。

俺は脊髄損傷で障害等級1級・身体障害者手帳1級を取得した。

  • ソニー生命の収入保障:給付が始まった
  • 団体信用生命保険(団信):住宅ローンは消えなかった

同じ体の状態で、保険によって結果が真逆になった。それぞれの「障害」の定義が全く違うからだ。

就業不能保険の「障害状態」——比較的広い

認定基準内容
国民年金法の障害等級1〜2級労働が著しく困難な状態
身体障害者手帳1〜4級商品によって異なる
要介護1以上商品によって異なる

「自立して生活できるが、現場の仕事には戻れない」——この状態でも対象になることが多い。

団信の「高度障害」——極めて厳しい

団信の「高度障害」に当てはまるのは、たとえばこういう状態だ。

  • 両眼の視力を完全かつ永久に失った
  • 言語またはそしゃくの機能を完全かつ永久に失った
  • 終身、常に介護を要する状態(食事・排泄・着替えが全て不可)

「常に介護を要する」とは、ほぼ寝たきりの状態を指す。片手で食事ができる状態は対象外だ。

俺の障害は下肢が主体で、上肢の機能は保たれていた。前腕クラッチで自立歩行もできる。だから団信の「高度障害」には非該当だった。

ここからが本当に悔しい話だ——フラット35と1年の壁

2017年10月1日——フラット35の団信が全面改定された。

それまでの「高度障害」基準が廃止され、「身体障害者手帳1級または2級の交付を受けた場合」にローン残高が全額消滅するという内容に変わったのだ。

つまり俺が持っていた障害等級1級・身障手帳1級は、新制度なら確実に適用対象だった。しかし俺がローンを組んだのは、その改定の前だった。

たった1年のタイミングの差で、数千万円のローンが消えるかどうかが変わる。これが保険と制度の現実だ。

4つの制度の「障害」を比較する

制度「障害」の定義俺の下肢障害の場合
ソニー生命収入保障保険身障手帳4級以上など✅ 給付対象
民間銀行の一般団信高度障害(ほぼ寝たきり)❌ 非該当
フラット35の機構団信(2017年10月以降)身障手帳1・2級✅ 該当(新制度なら消えた)
障害年金国民年金法の1〜3級✅ 受給対象
身体障害者手帳身障者福祉法1〜6級✅ 手帳交付

保険契約書の「就業不能の定義」を一度も読まずに加入している職人が、どれだけいるだろうか。


ソニー生命を勧める理由——当事者として正直に言う

俺が助けてもらったのはソニー生命だ。だからここは実名で書く。

現行商品(2025年7月〜)の特徴

  • 身体障害者手帳4級以上で給付が始まる
  • 要介護1以上でも給付対象
  • 死亡保障(遺族年金)の有無を選択できる
  • 非喫煙者・優良体割引あり

他社と比較したとき、ソニー生命の最大の優位性は「手帳4級以上」という認定基準の広さだ。手帳4級は現場系の怪我で取得しやすい水準であり、一人親方が本当に必要な時に機能しやすい設計だ。

現在の保険料(公式データ・2025年7月時点)

※月20万円・65歳満了・個別扱月払のプラン

条件月払保険料(男性)
標準(喫煙者込み)18,200円
非喫煙者割引あり14,350円

現場職人・非喫煙者なら月14,000〜15,000円程度で月20万の障害保障が設計できる。俺が払っていた月15,000円という金額と、ほぼ同水準だ。14年経っても保険料はほとんど変わっていない。

一つだけ注意点

ソニー生命はネット申込不可で、ライフプランナーとの対面相談が必要だ。

俺の場合、担当のライフプランナーが妻と話し合い、「末の子どもの学費がかからなくなる62歳を満了にしよう」という設計をしてくれた。この「いつまで保障が必要か」という判断こそが、収入保障保険の核心だ。職業・年収・家族構成・子どもの年齢を全部加味して給付月額と満了年齢を決めてもらうこと。それがこの保険の正しい使い方だ。

ライフプランナーへの相談は無料。勧誘が嫌なら断ればいい。まず話を聞くだけでいい。
ソニー生命公式サイト


月20万受け取るための保険料比較

商品会社障害認定基準月20万・40歳男性の保険料目安申込方法
無解約返戻金型収入保障保険ソニー生命手帳4級以上約14,000〜18,200円対面のみ
あんしん就業不能保障保険(障害・介護プラン)東京海上あんしん生命手帳1〜3級・障害等級1〜2級約12,000〜16,000円(目安)対面
働く人のたより(全疾病型)SBI生命障害等級1〜2級約10,000〜15,000円(目安)ネット申込可

手帳の認定基準で最も広いのはソニー生命だ。「保険料を少しでも安くしたい」ならSBI生命、「障害認定の網を最も広く張りたい」ならソニー生命という選び方になる。

SBI生命はネットで10秒試算できる。
SBI生命「働く人のたより」公式サイト


一人親方が「住宅ローンと就業不能」を同時に考える時の設計

俺が体験した最大の誤算を、もう一度整理する。

「団信に入っているから安心」は、現場系職人には危険な思い込みだ。

民間銀行の一般団信は「死ぬか、寝たきりになるか」でしかローンが消えない。自立歩行できる下肢障害では、ほぼ機能しない。

これから住宅ローンを組む職人へ——フラット35を検討しろ

2017年10月以降にフラット35を申し込んだ人は、機構団信(新機構団信)が適用される。この新機構団信は、身体障害者手帳1級または2級の交付を受けた場合にローン残高が全額消滅する。

俺と同じ後悔をしてほしくない。今から家を買う職人は、フラット35の機構団信を選択肢に入れてほしい。

ただし注意点もある。フラット35は全期間固定金利のため、変動金利の民間ローンより金利が高くなるケースがある。金利と保障内容のバランスを見た上で判断すること。

3つのリスクをセットで設計する

リスク対策
自分が死んだ時団信(ローン消滅)+死亡保険
障害状態で働けない時就業不能保険(月20万以上)でローン返済分もカバー+フラット35なら団信も機能する可能性
老後の資産不足NISAで高配当投資

保険は「死ぬリスク」だけじゃない。「生きて動けなくなるリスク」への備えの方が、職人には切実だ。


貯蓄型保険よりNISAが合理的な理由

方法月額20年後の概算
変額保険(手数料差引後・実質利回り2〜3%)1万円約290〜330万円
つみたてNISA(年利4〜6%想定)1万円約370〜464万円

「守る」は掛け捨て保険。「増やす」はNISA。これだけ分けて考えればいい。


今日からできること

Step 1:自分の就業不能保険の約款を開く

「就業不能状態の定義」を確認する。特にこの2点。

  • 障害者手帳・障害等級のどのレベルが対象か
  • 「軽労働・座業ができる状態」では給付が止まる条件になっていないか

建設業の腰椎疾患・腰痛は「座業可能」と判断されると給付対象外になるケースがある。現場に戻れなくてもデスクワークできれば保険が出ない商品がある。

Step 2:ソニー生命のライフプランナーに相談する

相談は無料。申込義務もない。「身障手帳4級以上で給付が始まる商品を見たい」と最初から言えばいい。職業(建設業・一人親方)を正直に告げること。

ソニー生命公式サイト

Step 3:今の保険を全部書き出す

俺のように「月15万払っているのに就業不能だけ入っていない」という状況になっていないか確認する。保険料の総額と、それぞれ「何のリスクに対する保険か」を書き出すだけでいい。重複・空白が必ず見えてくる。


まとめ——職人は「生きて動けなくなるリスク」に備えろ

俺がローンを組んだのは、フラット35の制度改定の直前だった。1年後に改定された新機構団信なら、俺の障害等級でローンが消えていた。でも旧制度の契約者は切り替えられない。事故後の健康状態では借り換え審査も通らない。

1年のタイミングの差で、数千万円のローンが消えるかどうかが変わる。

保険も同じだ。若くて健康なうちに入れば、月15,000円で62歳まで月20万の保障が手に入る。50代になってから入れば保険期間が短くなり、受け取れる総額は大幅に減る。

「まだ若いから大丈夫」ではなく、「若いうちにしか手に入らない保障がある」という発想に切り替えてほしい。

「団信があれば安心」「障害年金が出るから大丈夫」——どちらも現場職人には当てはまらないケースがある。月1〜2万円の掛け捨て保険が、怪我をした後の人生を変える。

貯蓄と運用はNISAに任せろ。保険は最小コストで最大のリスクだけ守れ。

それが、6メートルから落ちた俺の出した答えだ。


📖 俺のこれまでの全記録を読みたい人へ
元職人→廃業→障害→どん底→投資で4,000万円——
この軌跡を一本のストーリーとしてまとめた「ヘタゴリラ一代記」をnoteで公開中です。
note: hetagorilla


⚠️ 免責事項
本記事の保険料は2025年7月2日時点のソニー生命公式データおよび他社の概算値です。実際の保険料・給付条件は年齢・健康状態・職業区分により異なります。必ず各社公式サイトまたは担当者にご確認ください。団信の「高度障害」基準は金融機関・保険会社によって異なります。本記事はアフィリエイト広告を含みます。保険の加入・解約はご自身の判断でご検討ください。

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この記事を書いた人

元・建設業の個人事業主。現在は障害年金・労災年金・就業不能保険を活用しながら、配当金を軸に“無理のない自立生活”を目指す50代男性です。
配当投資、住宅ローン、保険の見直しなど、障害と向き合う中で学んだ「お金と生き方」のリアルを発信しています。

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