【黒歴史⑤】保険の辞め時夫婦で話し合って解約・払済した理由とその効果

生命保険
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※この記事には、僕の体験と制度の概要が含まれます。
保険の選び方や見直しの参考になれば幸いです。

はじめに|「備えるつもり」が「縛られる原因」だった

私はこれまで、家族の“万が一”に備えて、いくつもの保険に加入してきました。

ドル建て終身保険。

医療保険。

県民共済。

どれも「安心のため」に入ったつもりでした。けれど、ある日ふと気づいたのです。

“……これ、全部ほんまに必要か?”

家計簿を開いてみると、保険料だけで毎月2万7,000円。

年間で32万円。

10年で320万円になります。

家族のために入ったはずの保険なのに、そのせいで今の暮らしが苦しくなっていました。

しかも、それは妻名義の保険だけではありません。自分自身も、気づけば保険だらけになっていました。

たとえば──

  • 掛け金月約1万円の就業不能保険(現在は給付中)
  • 内容もあいまいなまま入っていた貯蓄型終身保険や変額保険(事故時不支給の保険商品もあった)
  • 老後不安で飛びついた、外貨建ての貯蓄型保険(一括で払い済み約1,200万円)

「誰かにすすめられて」

「よく調べずに」

「“もしも”が怖くて」

入ったものばかりです。

そして最悪なのは──その“流れ”で、妻にも似たような保険をかけてしまったことでした。

気づいたときには、言い方が悪いですが我が家の財布が“保険という名の不安ビジネス”にどっぷりつかっていたのです。

保険会社が利益を上げられる理由が、身に染みてわかりました。

「不安を刺激する手法が非常に巧み」で、必要かどうかを判断する前に、感情が動かされてしまうのです。

でも本当に必要だったのは、「不安を増やすこと」ではなく、「不安を理解すること」だったと、今では思っています。

“備えたつもり”が、“縛られただけ”になっていた。 今なら言えます。

「保険って、ほんと沼ですよね……」


第1章|“安心”を買ったはずが、“不安の種”になっていた保険たち

──まだあるの!?と思われるかもしれません。実際、私自身もそう思いました。

本当に、保険ってすごい商品ですよね……。

事故に遭う前は、月々約15万円も払っていました。

入っていたのは貯蓄型、終身型、就業不能保険など、思いつくままフルコースです。

事故後には、一括で1,200万円の外貨建て保険に飛びついてしまいました。

さらに今回ようやく見直すことができたのが、これから詳しく紹介する妻名義の3つの保険。

あらためて振り返ると、「よくここまで保険に人生預けてたな…」と我ながらツッコミたくなります。

「安心のため」「備えのため」と信じていたけれど、 実際は“感情”を揺さぶられ、“不安”を煽られ、“家計”を縛られていました。

気づいたら、我が家の財布が保険会社に吸い上げられていたわけです。 それも、「家族を守るため」と思って、自ら差し出していたんだから、怖いものです。

でも、それもようやくここで終わりにできそうです。 保険まみれ生活、いよいよ終盤戦へ突入です。

過去の保険のやらかし記事です。


ドル建て終身保険(三大疾病・介護特約つき)

  • 月額:約平均17,500円(10年満期、現在6年9ヶ月目の支払総額:約142万円)
  • 為替:契約当時約110円→現在約145円(変動あり)
  • 死亡・三大疾病・介護:各3万ドル(約450万円)
  • 解約返戻金(6年9ヶ月目):約9,300ドル(約135万円)
  • 払済後の保障金額:2万ドルに減額

言われるがまま契約しました。 信頼していた人の言葉でしたし、「これで妻の将来は守れる」と本気で信じていました。

でも今考えると、そもそも妻に死亡保障は必要なかったのです。

障害年金や労災年金、団信付きの住宅ローン、生活防衛資金もあって、万が一のときに困る状況ではありませんでした。

本当に必要だったのは、「何に備えるのか」を見直す時間だったのだと思います。


医療保険(返戻金つき・特約あり)

  • 月額:6,352円
  • 入院:5,000円/日、通院給付、手術給付など
  • 解約返戻金ありだが、保障内容は中途半端

掛け捨てじゃないことに一瞬安心しましたが、よく見ると「これ、貯蓄型と呼べるのか?」というレベルでした。

必要なら同じ保障内容でも、月2,000円の掛け捨て型で済むと調べて提案しました。

最終的には「そもそも公的保険で十分では?」と伝えました。

たとえば、高額療養費制度があるおかげで、どれだけ高額な治療を受けても月の自己負担額には上限があります。 入院給付金よりも、現金で備えておいたほうが柔軟に対応できます。

さらに、限度額適用認定証や傷病手当金なども含めれば、実際の医療費リスクはそれほど大きくないのです。 つまり、「保険で備える前に、制度を知ること」が一番の安心につながると気づきました。

妻は少し悩んでいましたが、私の話を聞いて、しっかり考えてくれました。


県民共済(総合型保険・妻名義)

  • 月額:3,000円
  • 入院:日額12,500円(事故)、8,000円(病気)
  • 手術:1回あたり1万~15万円
  • 通院:事故のみ、日額2,250円(2日目以降)
  • 死亡保障:不慮の事故・災害で最大330万円、病気死亡で最大200万円

保障内容は一見充実していて、コストパフォーマンスも良さそうに見えました。 しかし実際は、「事故前提」の手厚さが目立ち、病気入院の保障は他の保険と重複していました。

確かにわかりやすくて、手頃な掛金です。 ですが、すでに他の保険と内容がかぶっていたこともあり、見直すことにしました。

妻の死亡保障が必要かどうかといえば、やはり「必要ない」と判断しました。 障害年金・労災年金、教育資金、住宅ローンの団信など、すでに備えは整っていたからです。

第2章|夫婦で“家計会議”を開いた日

昔の私なら、たぶん「俺が稼いでるんだから文句言うな」と押し切っていたと思います。

でも今は違います。

妻も、私も、今の暮らしの価値を理解しています。

私が伝えたのは、こんな言葉でした。

「これ、今の生活を圧迫してまで、必要な保険やと思う?」

「“何かあったとき”の安心より、“今”の安心を大事にせえへん?」

妻はちょっと驚いた顔をしてから、うなずきました。

「……確かに。毎月こんなに払ってるって、なんかおかしいなって思ってた」

こうして、少しずつ少しずつ、“保険”に縛られた暮らしから、自分たちで選ぶ暮らしへと変えていきました。

そして今回、あらためて実感したのが――夫婦関係の大切さです。

もし夫婦関係が悪かったら、こんな家計の話し合いなんてできていなかったはずです。 「お金の話」を穏やかに共有できるだけの信頼が、あったからこそ前に進めることができました。

夫婦関係がうまくいっていることは、単なる感情面だけでなく、“家計管理の土台”にもなります。

今回の保険見直しは、まさに夫婦の関係があったからこそ前進できた“共同プロジェクト”でした。

関連記事です。


第3章|解約・払済・そして、これから

ドル建て終身保険 → 払済に変更(最終的には解約予定)

医療保険 → 解約予定(代替保障の確認済み)

県民共済 → 妻と合意の上、解約予定

これだけで、毎月2万7,000円以上の固定費削減が見込めました。

ただの家計改善ではありません。 これは私たち夫婦の“暮らしの再設計”でした。

次の目標は、

  • 妻名義の1,200万円のドル建て保険(払済中)の解約
  • 今回払済にした保険の完全解約

私は、正直すぐにでも解約したい気持ちです。

でも、もう独りよがりな判断はしません。

妻の気持ちとペースに合わせて、慎重に、でも着実に進めていこうと思っています。

第4章|これから保険を考える人へ、私たちが伝えたいこと

振り返れば、「保険に入った理由」の9割は“不安”だったと思います。

「もしものために」「家族のために」「安心したいから」。

でも実際には──

「備えているつもり」が「縛られる原因」になっていた。

そしてその“象徴”が、あのドル建て終身保険でした。

あの保険は、契約当時の為替が1ドル=110円。

現在は1ドル=145円まで円安が進み、解約返戻金が9,300ドルで、日本円換算では約135万円(※1ドル=145円)です。

支払総額が約142万円だったため、わずかにマイナスとなっています。

これだけ見ると「けっこう返ってくるやん」と思えるかもしれません。 でも、もし為替が変動していなければ、どうでしょう?

その場合は約102万円(※1ドル=110円で計算)となり、明確なマイナスになります。実際の支払総額(約142万円)に対して、大きなマイナスです。

つまり、**円安に“助けられているだけ”**なんです。 運がよかった──そう表現するしかないと思います。

もし逆に円高(1ドル=90円とか)になっていたら? …考えるだけでゾッとします。

もちろん、満期前に解約するなら元本割れはある程度当然。

でも「外貨建て=リスクがある商品」であることを、あのとき本当はもっとちゃんと理解するべきでした。


✅ 私たちが伝えたいこと3つ

  1. 保険より先に、公的制度を知ること 高額療養費制度、限度額適用認定証、傷病手当金、障害年金など。 まずは「自分たちがすでに持っている安心」を知ることから始めるべきでした。
  2. “なんとなく”の加入はあとで高くつく 調べずに入って、後から後悔。 それはもう、何回やらかしたかわかりません……。
  3. “家族で話す”ことが最大のリスク管理 誰かにすすめられるままじゃなく、自分たちで話し合って選ぶ。 それこそが、本当の「備え」だったんだと気づきました。

「もっと早く気づけば…」と正直思います。 でも、それでも“今からでも間に合う”。

だから、あなたにも伝えたいんです。

安心は、加入で得るものではなく、選び直すことで得られるものだと。



おわりに|保険に守られていたつもりが、縛られていた

保険を見直したことで、私たち夫婦の会話が増えました。 笑う時間も増えました。

そして、家計簿を見るのが、ちょっとだけ楽しくなりました。

安心とは、保険に加入することで得られるものではありませんでした。

話し合って、納得して、自分たちで選び直すことで得られるものでした。

「保険に入りすぎているかもしれない」

と感じている方がいらっしゃいましたら、 一度、ご自身の生活と照らし合わせて、“今の自分に本当に必要か?”を問い直してみてください。

私たちのような「やらかし家族」でも、ここまで変われたのですから。

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