はじめに|配当金って「信用できない“うまい話”」だと思っていた
僕は、事故をきっかけに障害を抱え、長期的に働くことが難しくなった元・現場仕事の人間です。 そんな僕にとって、「働かなくても収入が得られる」という話は、信じたいけど、信じられないものでした。
「配当金って、ホントにそんなに美味しい話あるの?」
……正直、僕はずっとそう思ってました。
どこか“怪しい”というか、“簡単に儲かる話には裏がある”と決めつけていたんです。
「寝ててもお金が入る?」
「株を買って放っておくだけで収入になる?」
……いやいや、そんな都合のいい話が、この世にあるはずない。
実際、「高配当株投資」なんて言葉を初めて聞いたとき、
僕の頭には「詐欺」「ポンジスキーム」「情報商材」みたいなワードが浮かんできました。
でも、恐る恐る少額から始めてみた高配当株投資。ある日ふと証券口座に振り込まれた“380円”の配当金。
それが、僕の中の「疑い」を「興味」に変えた瞬間でした。
「何もしないのに、お金が入ってきた…?」
たった380円。だけど、その衝撃は大きかった。
このお金は、給料でもバイト代でもない。**“自分が持っている株が、勝手に稼いでくれたお金”**だったんです。
そこから、少しずつ「高配当株ってなんだ?」と学び始め、
自分でも買ってみて、また配当が振り込まれて、徐々に実感が確信に変わっていった。
そして今、僕は**年間90万円(月7.5万円)**の配当を受け取るようになりました。
これはもはや「老後のため」どころか、「今」の暮らしを確実に支えてくれる存在です。
本記事では、この配当金のリアルな魅力──
「未来の安心」と「今の自由」を同時にくれる力について、
僕の実体験とともにお伝えしていきます。
💰 実例|年間90万円の配当で「できるようになったこと」

現在の僕の配当収入は、年間約90万円(月7.5万円)。
これは決して「生活費すべて」には届かないけれど、確実に**“生活の選択肢”が広がった**と感じています。
たとえば…
- 趣味に浪費できる
- 家族旅行の回数が増える
- 奥さんの機嫌を取るために使える
- 心のゆとりが増え、節約が“ガマン”じゃなくなる
配当は、「心に余白をつくるお金」でもありました。
📈 シミュレーション|年4%の“増配”が続いたらどうなる?
今の僕は、年間90万円の配当金を受け取っています。
これが、企業からもらえる“おこづかい”みたいなもので、毎年少しずつ増えていくとしたら……?
たとえば買い足さなくても「年4%ずつ増えるペース」で12年続いた場合、こんな未来が見えてきます:
年度 | 年間の配当金 | 増え方のイメージ |
---|---|---|
2025年 | 90万円 | ←今ここ! |
2030年 | 約110万円 | 毎年+約4万円ずつ増える感じ |
2036年 | 約171万円 | 月14万円超の“ほぼ給料”に |
💡ここに「配当金を使わず再投資」したり、「新たに株を買い足す」ことで、年200万円も現実的になってきます。

🏡 通過点としての目標|住宅ローンと配当金の関係
僕自身、現在の住宅ローン返済額は毎月約11万円です。
もし、配当金がこの額をカバーできたとしたら──
それは「家にただで住めているような感覚」に近いと思っています。
もちろん、それはゴールではなく“通過点”。
でも、毎月の固定支出が1つ配当でまかなえた瞬間、
人生の安心感がグッと変わる気がするんです。
老後に向けた配当金というよりも、
「住む場所を守るための収入」だと思うと、
その意味合いがよりリアルに、力強く感じられます。
♿ 障害者として感じた「高配当株」との相性の良さ

僕は、障害等級1級の認定を受けており、働くことが難しい状況にあります。
そんな僕にとって、配当金はまさに“自動で届く収入”。
- 通院やリハビリなど、時間に縛られた生活のなかで、手間なく得られる安心感がある
- 体力や気力にムラがあっても、継続的に収入が届くことが支えになる
- 難しいタイミングで資産を売却せずに済む分、心が安定する
高配当株は、「自分が動けなくても、株が働いてくれる仕組み」。
障害を抱えた今の自分には、これ以上にフィットする投資スタイルはないと実感しています。
🔁 使い方のバランス|配当の「再投資」と「活用」
配当金には、大きく2つの使い方があります。
- 再投資する → 将来のリターンを増やす
- 使う → 今の生活を支える
僕はこの2つを「50:50」でやっています。
生活の一部を楽しみながら、残りは将来の自分への仕送りに。
老後の不安が少しずつ減り、今も“お金の自由度”が上がっていく実感があります。
🧠 僕が高配当株を選ぶ理由
インデックス投資(毎月5万円の積立)も続けていますが、今ある現金は徐々に高配当株の購入に回しています。
インデックス vs 高配当株の論争はよくあるけれど、僕にとっては「効率」より「確実に感じられる実感」が大切です。
好きだからやっている。
使って嬉しいから、続けられる。
それが、僕の“投資の軸”です。
🔍 インデックス投資もいい。でも、高配当株にはこんな“リアルな強み”がある
- 📬 現金として“使えるお金”が毎月入ってくる
- 👨🦳老後の資金としても使える
- 💪株価が下落しても気にならない(握力が強くなる)
- 📈 再投資しなくても、配当が年々増えていく(増配)
- 🛠️ 配当金だけ使えば、元本は減らずに運用できる
- 🧘♂️ 働けなくなっても、毎月の“自動収入”になる
- 🔁 投資で「人生を再スタート」する力をくれる
インデックスも素晴らしい。でも僕は、この「実感できる収入」の安心感がたまらなく好きなんです。
⚠️ 高配当株投資にも“落とし穴”はある

ここまで高配当株のメリットばかり語ってきましたが、もちろんリスクもあります。
僕が実際に感じた注意点を、書いておきます。
🧯 リスク①|減配リスクは“想像以上に痛い”
企業が業績不振になると、容赦なく配当金を減らすことがあります。 まるで「給料カット」を突然言い渡されるような感覚で、依存度が高ければ高いほど、精神的ダメージも大きいです。
実際、僕も保有していた銘柄のひとつがコロナ禍で減配。 「安定収入だと思っていたのに…」と、予想以上にショックを受けました。
しかも、減配が起きるとその企業の株価も連動して下落することが多く、配当収入と資産評価額、両方のダメージを受ける「ダブルパンチ」が現実に起こります。
✅ 対策
- 1社・1業種に頼らないこと(目安:30銘柄以上)
- 減配の兆候が出ている企業は「配当利回りが高すぎる」ことも多いので要注意
- 「絶対安全な銘柄なんてない」と肝に銘じておく
📉 リスク②|株価下落で“含み損メンタル”に耐える必要あり
配当金が出ていても、評価損が積み上がると気持ちがざわつきます。 特に、相場全体が荒れたときや決算でネガティブサプライズが出たときは、株価が下がるスピードが予想以上に早いことも。
僕も以前、買って数か月で含み損15%になった銘柄にヒヤヒヤしながら、「売る?耐える?」と悩んだ時期がありました。
また、高配当株の多くは成長株と違って「株価の伸びしろが限定的」な傾向にあるため、株価下落時に回復が遅いという弱点もあります。
✅ 対策
- 「株価は上がらなくても配当が出ていればOK」と割り切れる精神力を持つ
- 財務・利益の安定性に注目する(EPSや自己資本比率など)
- チャートやPER/PBRだけで判断しない
🛠 リスク③|銘柄選びに“時間と手間”がかかる
高配当株投資は、タイミング投資です。購入タイミングが命と言っても過言ではないと思います。
だからこそ、「何をどれだけ買うか」「いつ買うか」の判断がとても重要になります。 これが、忙しい方・投資初心者にはなかなかハードルになる。
僕も最初は「どの株がいいか分からない」状態で、**優待目当てに買っては減配に泣き、情報に踊らされて高値掴み……**そんな失敗を何度も繰り返しました。
✅ 対策
- まずは米国高配当ETF(VYM・HDVなど)や連続増配銘柄から始める
- 情報源はYouTubeやSNSだけでなく、「企業IR」や四季報を確認する習慣を
- 慣れるまでは“少額分散”で経験を積む
米国高配当ETFの補足です。「ETFってなに?」という方もいるかもしれませんが、ざっくり言えば「いろんな会社の株を少しずつ詰め合わせたパック商品」のようなものです。
- VYM(米国高配当株ETF)
→ 米国の安定した大企業に分散投資されていて、長期保有に向いている王道ETF。バフェットが好む銘柄も多く含まれ、初心者にも扱いやすいです。 - HDV(高財務×高配当)
→ ヘルスケアや生活必需品など、景気に左右されにくい企業中心。安定性を重視する人、守りながら増やしたい人向け。 - SPYD(高配当“特化型”)
→ 配当利回りは高めだが、景気にやや左右されやすい。リスクを理解したうえで“配当額重視”で行きたい人には魅力的。 - VIG(米国連続増配株ETF)
→ 配当利回りは控えめですが、10年以上連続で配当を増やしている優良企業に厳選投資。安定成長や「減配リスクの低さ」を重視したい人にピッタリの“育てる系ETF”。 - JEPI(米国の“カバードコール”ETF)
→ 配当が毎月出る点が人気。ただし、仕組みがやや複雑で、値動きも特殊なので「中級者以上」向けかも。
※「カバードコール」とは、株を保有しながらオプション取引を活用して利益を得る戦略で、収益性は高いが価格変動にクセがあります。
✍️ まとめ|配当金は「未来の安心」であり、「今を豊かにする道具」でもある

僕のように、ある日突然“働けなくなった”人間にとって──
配当金という仕組みは、「人生の再設計」を可能にしてくれた“もうひとつの給料”のような存在でした。
それは単なるお金以上の価値があります。
- 老後の生活費として、時間を味方につけて育てていける安心
- 今の暮らしに、少しの自由とゆとりを与えてくれる“自分だけの収入”
- 働くことが難しくなっても、自分の資産が自分の代わりに稼いでくれる仕組み
障害でキャリアが絶たれたからこそ、僕は「お金に働いてもらう」という発想にたどり着きました。働けない現実、家族を養えない不安──その苦しさに押し潰されかけたとき、証券口座に振り込まれた配当金は、「まだ人生を立て直せるかもしれない」という希望を灯してくれました。 そしていま、配当金は稼ぐ力を失った僕に、**“これから出直すための武器”**として僕のそばにあります。
つまり、もう一度収入を得る希望と未来の安心と今の自由を“同時に”得られる数少ない選択肢が、配当金という道だったのです。
もちろん、減配や株価下落のようなリスクがあることも、途中で何度も思い知らされました。
でもそれ以上に、「続けてよかった」と思える瞬間の積み重ねが、ここまで僕を引っ張ってきてくれました。
僕はこれからも、配当金を単なる“投資の成果”ではなく、
**「自分の人生に意味を与えるツール」**として育てていきます。
もし、この記事を読んで「ちょっと面白そうかも」と思ったなら──
まずは、あなたの証券口座に初めての配当金が振り込まれる日を目指してみてください。
その日がきっと、あなたの中の“何か”を変えてくれるはずです。
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